堂ヶ山神明社の大楠

クスノキ科/クスノキ

堂ヶ山神明社の本殿右前には幹周囲792cm、樹高28.5mのクスノキの巨木がある。幹は上部で二又になるが、北側の幹は落雷の被害に遇った。

この木は地際が急に太くなるので、測定位置が少しずれるだけで、太さに大きな違いが出る。四日市市内最大のクスノキであり、昭和34年には市指定の天然記念物になっている。なお、境内林には幹周囲365cmの太いタブノキもある。

 この神社では、正月には境内にある多くの祠前には対の門松が立ち、あわせて、境内にある多くの太い木は神木としてしめ縄で飾られる。きわめて丁寧な正月迎えの神社である。このクスノキの下の近くには“ドンド焼き”が行われる大きな堀込みもある。

 四日市市は戦後復興の緑化樹としてクスノキが多く用いられた。昭和47年にはクスノキを「市の木」に剪定した、また、中央通りの1.7kmのクスノキ並木は平成6年には「新みえ街路樹十景」になっている。