日神不動院のオハツキイチョウ
イチョウ科/イチョウ
「日神」は平家の落人の隠れ里といわれる伝説がある。この里の南を流れる日神(ひかわ)川の向こうに日神山不動院がある。日神不動院前には幹周囲406cm、樹高30.5mの太いイチョウがあり、平成12年に三重県指定天然記念物。
このイチョウはオハツキイチョウで、葉に上方また葉に上に実のギンナンをつける。この木の葉が半分ほど落ち、地面が見えないほどの落葉が積もった時、オハツキイチョウタイプのぎんなんを探したところ、10個拾うのに約3分くらい要する密度で見つかった。多分、葉の1パーセントくらいがお葉付きになっているのではないかと思った。そのお葉付きの状況は写真のとおりであった。多くは葉の中央に、実の胚珠が一個付くがその多くは発育不良で、葉は小さく奇形になっている。
オハツキイチョウは葉の上に実を付けるが、葉に胞子を付けるシダに近く、進化していない植物の証拠といわれる。