旧紀勢町役場のシダレザクラ

バラ科/シダレザクラ

以前は紀勢町役場があったが、平成5年2月14日に合併しで大紀町になって、この地は大紀町柏崎出張所。ここには古いシダレザクラがあり、前を通る旧熊野街道に覆いかぶさるように伸び、枝は地面に着くほど垂れ下がる。太い枝が折れる心配もあったので、平成18年4月には丈夫な鉄骨の三脚支柱で、上手く受け止められた。

このシダレザクラは、いま幹周囲218cm、樹高10m。3月下旬の花の時期には多くと人が訪れる。この木から接木で増やした、この木の子供苗は近くの“笠木渓谷”などにも植栽されている。

かつては小学校の木であったが、ここへ移転した役場に引き継がれて育てられ、およそ110年生といわれる。平成3年には当時の紀勢町指定天然記念物になった。この大紀町を通るかつての「熊野街道」沿いにはシダレザクラの古木が多い。早春を彩るこの目立つ花をつけるサクラは、各地で古くから競って植えられたと思われる。