大内山・八柱神社のツクバネガシ

ブナ科/ツクバネガシ

八柱神社境内林で大内山川沿いに、県内最大と思われるツクバネガシがある。その大きさは幹周囲381cm、樹高16m。ツクバネガシとアカガシはよく似ていて、現地では葉の形と葉柄で判断しているが、何パーセントがツクバネガシで何パーセントがアカガシと表現することがある。この木もハイブリットと思われるが、アカガシに比べ葉柄が短く、葉身が細く、わずかに鋸歯があるのでツクバネガシとした。

 このツクバネガシの近くには、この地方最大と思われるスギがある。その大きさは幹周囲733cm、樹高43.5mあり、国道42号からも、JR梅ヶ谷駅越しに、境内林からとび出したスギの先を見ることができる。かつては更に古い木があった。

昭和34年の伊勢湾台風で、倒壊したこの境内のスギの巨木の材幹の一部は、津市白山町にある県科学技術振興センター林業研究部に保存展示されている。また、神社の入り口は八柱公園となっているが、ここには幹周囲43cmの太いゴマギがあり、秋には赤い実を多くつける。