飛鳥神社のホルトノキ
ホルトノキ科/ホルトノキ
港の海に面したところには、県内一と思われるホルトノキがあって、幹周囲475cm、幹は海に向かって斜めに伸び、その幹長は約18m。この境内には他にも太いホルトノキが数本ある。
ホルトノキは、ヤマモモの葉によく似ているので間違えることがある。ところが、ホルトノキの葉の中にはオールシーズン必ず真っ赤な葉が混じる特徴があるが、これは落葉寸前の葉に赤く紅葉する性質があるためである。なお、赤い葉が無い時の見分け方は、葉を透かしてみると、ヤマモモの網脈は細かいが、ホルトノキの網脈は粗い。 ホルトノキは本来ズクノキというわが国古来の名があった。このズクノキの実はヨーロッパのオリーブに似ていたので、長崎へ来ていたオランダ人に訪ねたところ、そうだということだった。このオリーブとの誤認のため、オリーブすなわちポルトガルノキを略してホルトノキになった。オリーブ油をポルトガル油といっていたのによる。この誤認は当時の植物学者、野呂元丈、平賀源内、小野蘭山たちも、オリーブと信じていたという。