神内神社のホルトノキ

ホルトノキ科/ホルトノキ

神内(こうのうち)神社入口には幹周囲455cm、樹高26.5mの太いホルトノキがある。この木を「子安の宮の子安の木」というが、このホルトノキは根元にある大きさの石を抱えこむように入れ込む様が、子供を抱きかかえたように見えるので、子安の木と呼ぶのかもしれない。神社の別名を「子安神社」というが、安産の神様でもある。ご神体は岩。それは「琴引(ことひ)き岩」と呼ばれる石英粗面岩の岩壁である。

このホルトノキ大木は長い参道の入り口にある一本の木で、これに続く並木は直径80cm前後のスギ。この境内には古い木が多い。

モッコクは幹周囲85cm、イスノキは180cm、オガタマノキは幹周囲225cm、スギは幹周囲437cm、ヒメユズリハは幹周囲127cm、ミサオノキは幹周囲34cmイヌマキは幹周囲240cm、シキミは幹周囲86cm、クスノキは直径約130cmなど。神内神社樹叢は、この地方の代表的な平地林として、また、暖地性シダが繁茂するとして昭和16年(1941)に県の天然記念物に指定されている。