龍祥寺のシダレザクラ

バラ科/シダレザクラ

かつて、江戸末期から明治初期にかけて起こった廃仏運動で、龍祥寺は衰え、いったん廃寺となる。その後、20年かけて再興されたという。

このシダレザクラは、再興に力を注いだ龍祥寺12世・法参玄契和尚が植えたという。またの名を「不盡桜(ふじんざくら)」とも云われ、白味の強い花を咲かせ、その姿は山の中の滝のようといわれる。この木は今、幹周囲259cm、樹高19mで、樹齢は130年になるという。高さ5mから出た枝先は地面に着く。5本の支柱が枝を支える。毎年、花の季節にはライトアップされるほど名物になった。

寺の境内には幾種類かの樹木が収集されている。イヌマキとカヤは大木である。ナツツバキ、ハウチワカエデの品種、リキュウバイ、ハクモクレン、プラタナスなどがある。裏山には稲荷大明神が祭られる。