丈六・八幡神社のケヤキ

ニレ科/ケヤキ

八幡神社は、かつての丈六村の氏神であった。『神社明細帳』によると、正和3年(1314)に京都の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の神興(しんよ)を買求め、観応元年(1350)に鎮座したという。

天正伊賀乱の放火に遭うが、その翌年、字「中辻の森」の欅(ケヤキ)の大木の元に再び鎮座したという。なお、丈六の地名は、この地の寺に丈六尺(約4.8m)の大きな釈迦佛が置かれてあったので、丈六という地名になったという。近鉄赤目駅裏側にこの神社はある。

この境内林は落葉広葉樹の大木が多い森である。拝殿脇向かって左脇にあり、幹周囲625cm、樹高31mの巨大なケヤキがある。

他にも幹周囲448cmのケヤキ、幹周囲250cmのウラジロガシ、幹周囲455cmのムクノキ、幹周囲331cmのエノキもある。神社の森のほとんどは常緑樹で覆われるが、ここでは落葉樹の大きくなる三大木のケヤキ、ムクノキ、エノキがそろって見られる。