延寿院のシダレザクラ
バラ科/シダレザクラ
境内入り口付近に、昭和37年に名張市の天然記念物になった「延寿院のシダレザクラ」がある。幹周囲370cm、樹高6m、地元では樹齢350年としてる。
最近樹勢回復の土壌改良工事やの樹幹手術が行われ、焼杭と紐で柵が設けられた。枝は南側だけに偏って伸び、8本の支柱で枝は支えられる。延寿院に隣接して津島神社があるが、この前には幹周囲510cmの太いクスノキがある。
延寿院の奥の赤目渓谷は修験道の行場という秘境であった。役行者が滝で行法中、不動明王が赤い目の牛に乗って現れ、その霊示により寺が開基し、赤目の地名ができたという。
また、寛永13年(1636)、津藩藤堂家の祈願所となり、藩主から寺領を寄進されて、「観音堂」と「不動院」があり、国の名勝「赤目滝」一帯の山林も、「延寿院」の所有。この「不動院」の本尊「不動明王」は、目が赤いので「赤目不動」と云われる。
昭和2年に、この地を訪れた後藤新平は、この桜の見事な様をみてが「菩提桜」と命名している。