東藤原小学校のヒマラヤシーダ

マツ科/ヒマラヤシーダ

ヒマラヤシーダは北西部ヒマラヤやアフガニスタンが原産。樹形が美しいので、世界各地の庭園、公園や道路に植栽される。ナンヨウスギ、コウヤマキとともに、世界の三大庭園樹といわれることもある。わが国への渡来は、林弥栄著『有用樹木図説林木編』によると明治12年頃とある。新宿御苑に植えられたのが最初。ヒマラヤスギともいわれる。

東藤原小学校の運動場南端の緑地で、道路下の法面には幹周囲320cm、樹高26mのヒマラヤシーダがある。私の調査では、この木が県内最大の木である。この学校のこの木の育つ緑地には、ヒムロ、ニオイヒバ、モミ、サルスベリ、ヒヨクヒバ、キンモクセイ、メタセコイア等があって、学校樹木園のエリアとして造成されたかもしれない。

菰野町朝上小学校、津市の久居農林高校、松阪市の飯南高校、亀山市西野運動公園、津市玉置公園などにも、太いヒマラヤシーダがあるが、幹周囲は3mには達していない。この木は枝が水平によく張り、根は浅く横に伸びるので、風害を受けやすく倒壊することがある。