穂原小学校のダイオウショウ
マツ科/ダイオウショウ
穂原小学校の正門近くには、北アメリカ産の古いダイオウショウがあり、幹周囲255cm、樹高18.5m。津市櫛形小学校のダイオウショウに次いで、県内二位の太さと思う。
かって、穂原小学校の旧校舎のときは、このダイオウショウ付近には、小学校では県内で最も多く樹木が収集されていたと思われる庭があった。今もトキワマンサク、オリーブ、サルスベリ、ハマボウ、モチノキ、ウバメガシ、モミ、シノブヒバ、クロマツ、イヌマキの古い木が残っている。
このダイオウショウは昭和の始め頃植えられたと推定されるので、誰かこれらの樹木の収集について、熱心な人がいたにちがいないと思う。私の推定ではあるが、小学校からそれほど遠くない押淵地区の広出泰助さんは、昭和11年に天然記念物保護で文部大臣表彰をうけた人であり、現地の植物調査の案内人であったので、この人がかかわっていたのではないかと思う。
この小学校の校舎の南側の運動場側には幹周囲415cm、樹高16mのオハツキイチョウの大木もあり、乳イチョウの木でもある。この木は、この校舎ができる前にあった久昌寺の木であった。学校のブランコで遊ぶ子供達はこの木を「大イチョウ」と呼ぶ。