笠間小学校のセンダン

センダン科/センダン

笠間小学校の運動場の縁で、南門の両側には大きなセンダンがある。外側から見て、右側は幹周囲395cm、樹高14.5m。左側は幹周囲385cm。枕木柵で保護される。近くには古いトウカエデもある。このセンダンが育つところは、かつての笠間稲荷があったところ。センダンの樹幹は横に広がり、木の下からチラチラ空が覗けるほど、光が入りこんで、心地よい蔭を提供してくれる。

小学校によると、このセンダンは、この地出身で中国の大連で成功した人が、現地から持ち帰り、大正8年(1919)に、母校に寄贈したものという。この時、在校生が植えている。そのためこの木の樹齢は90年近くになる。“栴檀(せんだん)のように、大きく、やさしく、強くなれ”とこの木が「みえの樹木百選」になった時、木の下に書かれた。「せんだんの木」という笠間小学校の歌もあり“1 せんだんの木が 青空にゆらぐ 大きくなれよ さよならみんな 2 せんだんの枝を 風がくぐっていく やさしくなれよ さよならみんな 3せんだんの下で 手をつなぐ仲間たち 強くなれよ さよならみんな 4 せんだんのことを いつまでも忘れない 幸せになれよ さよならみんな”と歌われる。