粥見の山茶花

ツバキ科/サザンカ

「粥見の山茶花」は地際周囲169cm、樹高11mで地上40cmのところで二又にのびる。この木の近くの高瀬家所有の古いサザンカであり、旧飯南町時代の平成10年10月に天然記念物に指定されている。

11月上旬から12月中旬にかけて、濃いピンク色の多弁花を大量に着けるので、この冬の花が散る時、下の道のアスファルトはピンク色に変わる。この木の所有者の話によると、3代前の人が植えたと思われ、樹齢は120~150年生と推定している。このサザンカの育つ奥側の山手には小さな祠の紀伊神社があり、これは高瀬家一族の社。したがって、このサザンカは神社に付随して植えられた木と思う。かつて、この神社の4月の祭日には多くののぼりが立ち、当事者は白装束で正装して、祭りを執り行い、モチまきなどを行った。

このサザンカの近くには和歌山街道が通り、この旧家付近には古いヒメシャラ、ゲッケイジュ、サクラ、スモモ、イチョウ等のこの旧家が収集した古い木がある。