船越神社のホルトノキ
ホルトノキ科/ホルトノキ
船越神社下の船越保育所運動場の一角に、枠で囲まれた中にホルトノキがあり、3幹立ちで、地上50cm上で幹周囲322cm、樹高15m。神社の木と聞いたが、神社はその地域の文化の中心。独り生えでなく植栽されたところにあるので、古くからホルトノキが価値観のある木であったと思われる。本殿前側には太いモチノキもある。神社裏山は津波災害時の避難場所として、最近整備された。
「船越」の地名は英虞湾から伊勢湾側まで、船を運べるほどの陸地しかないということ。その距離は500m。その中央が船越神社である。
境内で、今の船越保育所のあるところは、かつて「船越座」という回り舞台を備えた芝居小屋があった。この芝居小屋は、安政4年(1857)から戦後まで続いた。毎年、夏の天王祭には歌舞伎が演じられ、広場には桟敷が組まれ、多くの人で賑った。
その後、建物の老朽化が進み、地元で維持できなくなり、神奈川県川崎市多摩区枡形に移築され保存された。この建物は、「旧船越の舞台」として、昭和51年に、国指定重要有形民俗文化財になっている。