長島神社のクスノキ

クスノキ科/クスノキ

長島神社の本殿にのぼる急な石段の脇には、幹周囲960cm、樹高38mのクスノキの巨木がある。しめ縄のついた幹は、樹齢が過ぎた証拠の縦のしわが入る。このクスノキの地際にあったイヌマキやヤブツバキは、クスノキの幹に巻き込んで旺盛に生長している。

この神社の境内の森は昭和38年に県指定の天然記念物になっている。境内林には他に太いクスノキが数本あり、海岸林特有のイヌマキも多いが、太いイヌマキは幹周囲355cmもある。参道石段脇にあるこの神社の参籠殿の建物前にはなぜか寺院に植えられるタラヨウの古木があり、幹周囲172cmもある。

 長島神社の祭礼は、海の町だけあって、古くから漁師主導で行われる。祭礼に先立つ「弓の祷(とう)」では漁師の子供が的射を担当。

「船だんじり」は古式通りの和船で、漁業関係者の小中学生と漁協役員が乗り込み、1時間ほどかけて長島神社に練り込む。これには「チョイサー、チョイサー」の掛け声に、布製のカツオを釣る。このまき餌はあめ玉で、今年の1月13日の例祭では、65万円相当のあめ玉がまかれた。