鳥取神社のイヌナシ

マキ科/イヌナシ

平成19年4月15日に、東員町など後援で「北勢線の魅力を探る会」が、東員町にある三岐鉄道北勢線の「穴太駅)(あのうえき)」から「鳥取神社」までウォーキングするイベントをしている。

鳥取神社隣の公園に育つイヌナシの満開(4月上旬)の花を見るのが目的でもあった。この木はいま、幹周囲119cm、樹高14mあり、小枝密度の多い木で、しめ縄をつける神木。

イヌナシは、野生ナシの中でもっとも原始的な種で、4月白い花を開き、6月には約1cmの果実を結ぶ。マメナシとも言われている。

周伊勢湾地域に分布する希少種。明治35年(1902)、四日市小学校の教員であった植松栄次郎が同僚の今井久米蔵、寺岡嘉太郎とともに、四日市市東阿倉川で発見し、これを牧野富太郎が新種として、イヌナシと命名している。明治41年()1908) 牧野富太郎は植物学雑誌第22巻にPyrus dimorphohylla Makinoなる学名をもって初めて記載している。